登録販売者の転職では、面接で上手に自己アピールできずに失敗した経験がある方も多いと思います。しかし、「企業が求める人物像を知った上で、いかに自分を上手にアピールするか」といった事前準備をすれば、どんな面接であっても恐れるに足りません。面接で内定を勝ち取れるように、事前にどんな準備すればよいかを詳しくご説明していきます。
どの企業も「登録販売者の職務を全うでき、店舗で皆が一緒に働きたい人なのか」を見ています。登録販売者は、お客様に医薬品を販売するお仕事です。お客様としっかりコミュニケーションを取り、その方の状態に合った医薬品をお奨めできる能力が求められます。
また、同僚と円滑にコミュニケーションを取り、店舗の幅広い業務を一緒に遂行する能力も求められます。このため、企業の採用担当者は面接の受け応えで、登録販売者として十分なコミュニケーション能力があるかを見ています。
どの企業も「できれば長く勤めてもらいたい。すぐ辞めてもらっては困る」と思っています。このため、採用担当者は、「企業の社風に合っているか」を見ています。
そこで、あなたが入りたい企業が求めている人物像を、事前に求人票から推察しておきましょう。求職者は条件(給与・休日・福利厚生等)ばかりに目が行きがちですが、実は企業の社風が如実に表れるのは「会社の長所」の説明です。さらに、人材紹介会社を利用している場合に教えてもらえる「求人票には載っていないおすすめポイントや特長」も、企業を知る上では重要です。
例えば、「キャリアアップ可能」や「研修制度の充実」をアピールしていれば、「積極的にキャリアアップを目指す人」を望んでいます。「アットホームな職場」とあれば、「アットホームな雰囲気を乱さない、協調性の高い人」を。このように、各企業の社風が感じ取れるため、求める人物像も推察できます。
WEBサイト等で開示されている情報は必ず下調べしておきましょう。また、実際に店舗に足を運んで、雰囲気やお店の良いところをよく観察しておきましょう。そうすれば、面接の場で逆質問されたとき、下調べして気になった事を質問するといった対応ができます。
面接で聞かれる基本的な質問については、事前に回答を考えておきましょう。
・自己紹介(1~2分ほどで簡潔に)
最初の質問となる場合がほとんどなので、できるだけ明るい表情と聞き取りやすい話し方を心がけて、第一印象を良くしましょう。職務経験や仕事上の長所をおり交ぜて、簡潔な自己紹介ができれば、コミュニケーション能力の高さをアピールできます。
・退職・転職理由(ポジティブな表現に)
実際は「職場の人間関係に疲れた」という理由であったとしても、そのまま伝えないようにしましょう。現職・前職に対する愚痴や不満はNGです。なぜなら、この質問で面接官は「ストレス耐性・組織適応力」などをチェックしています。例えば「新たな職場でこれまでの経験を活かせるのかもっと挑戦してみたい思い、転職を決めました」といったポジティブな表現にすると、好印象と言えます。
・登録販売者となろうと思った動機(初心を思い出して、素直に伝える)
あなたの人柄を見せてもらいたい質問です。資格取得しようと決意し、頑張ったきっかけを素直に話せばよいと思います。登録販売者の仕事が好きであること、誇りを持っていることが伝われば、さらに良いでしょう。
・志望動機(企業が求める人物像に寄せる)
例えば、キャリアアップ志向の人材を求める企業には「更なるキャリアアップを目指すために転職活動を始めたので、御社のキャリアアップを応援する社風に大変魅力を感じています」と、自己アピールできます。そうすれば、「この人はうちに合っているから、長く働いてくれそう」と好印象を与える事ができるでしょう。
・長所・短所(どちらも必ず伝える)
長所も短所もない人はいません。面接では、仕事に関連付けてどちらも伝えることにしましょう。例えば、「長所は時間に正確なところで、遅刻は滅多にしないので職場で頼りにされます。短所は少し慎重すぎて、新しい物事に慣れるのがやや遅いのですが、仕事の早い同僚に教えてもらうようにしました」と、長所も短所も明確にし、かつ短所は補う努力もしていると伝えると良いでしょう。
・逆質問(積極的な姿勢を見せる)
「質問はありませんか?」と聞かれた場合、必ず何か質問しましょう。決して「ありません」と言わないようにしましょう。「そんなにうちに興味がないのかな」と消極的に捉えられてしまいます。例えば、「こちらの店舗の下見に来て気づいたのですが、季節商品の売り場づくりがお客様にとても分かりやすいと思いました。店舗の皆さんが中心となって発案されているのですか?」といった質問も良いでしょう。
一緒に働きたいと思われる服装や身だしなみを心がけましょう。具体的には、清潔感のある服装(スーツ・パンプス着用)や、髪・爪の手入れも忘れないようにしましょう。時間に余裕を持って行動し、履歴書等、必要な持ち物の忘れ物がないようにしましょう。
このように、「企業が求める人物像を知った上で、いかに自分を上手にアピールするか」といった事前準備を行えば、面接でしっかり自己アピールできるでしょう。不安であれば、人材紹介会社のキャリアアドバイザーに相談してみる等、第三者の力を借りるのも一手です。
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01 履歴書の書き方
履歴書は、自分のこれまでの活動や志望動機を一番初めに伝える大切なもの。
採用担当にしっかり魅力をPRできる履歴書の書き方を伝授します。
02 職務経歴書の書き方
なにを経験してきて、これから何をしたいか、何ができるのかを伝えるのが職務経歴書です。
書かないなんてもったいない。面接以上にアピールできるツールとして取り組みましょう。
03 面接のポイント
皆さん「面接」と聞くと緊張する方がほとんどです。だからこそ…練習しましょう。
面接本番前に一度でもその緊張感を経験すれば自信をもって挑めます。
04 転職コラム
登録販売者のことをもっと詳しく知りたい、スキルアップしたい、働き方を変えてみたい。そんな皆様へ、登録販売者のお仕事に関する情報から転職ノウハウまで、役立つ情報をお届けします。