ドラッグストアで経験を重ねてキャリアアップをしたいと考える登録販売者は多いですが、それでは登録販売者が店舗管理者や店長になるには、どうすればよいのでしょうか?また、店舗管理者はどういう役割を担っていて、どのような業務をするのか、具体的に見ていきたいと思います。
登録販売者がドラッグストアで店舗管理者や店長になるためには、しかるべき実務経験を経て正規の登録販売者とならなければなりません。
第2類医薬品・第3類医薬品を販売する店舗の管理者となる場合は、過去5年間のうち2年以上、かつ、合計1,920時間以上の実務経験が必要です。また、第1類医薬品を販売する店舗の管理者となる場合は、過去5年間のうち3年以上、かつ、合計2,880時間以上の実務経験が必要です。
2020年3月27日の登録販売者制度の改正により、月ごとに80時間以上とされていた旧基準から新たなカウント法に変更になり、新基準ではひと月あたりの時間数の規定がなくなりました。
店舗管理者は他の店舗スタッフと同様に、接客や品出しなども行いますが、それ以外にどのような業務を行っているのでしょうか。店舗管理者はその店舗運営のための全般の管理をすることが必要になります。主には「人・もの・お金」の管理を任されることとなります。
お客様が安全に快適にご利用できる店舗作りはもとより、店舗スタッフのシフト作成、育成と評価など、監督、バックアップ、フォロー、また、スキルアップのため各個人の目標設定や、健康への気遣いなど、スタッフが安全に快適に勤務できるよう注意を配ることや、外部業者など店舗に出入りする全ての人への目配りや気遣いが必要となります。
商品が見やすいレイアウトや安全な導線を考慮した売り場づくり、また、商品の発注や在庫の管理、季節商品や流行商品などの望まれる売れ筋商品を調べたり、売れ残りがないように在庫を整えたりもします。その他、商品以外の業務に必要な備品の管理や、その使用にあたっての注意喚起なども店舗管理者の仕事と言えます。
日々の予算や売り上げの数値を集計して粗利の確認をしたり、売上目標の設定や目標達成のための施策検討をしたり、店舗の売り上げをアップするためにはどうすればよいかを考えながら、より良い店舗作りを行っていく必要があります。また、スタッフの時給・給料などに関する管理を行う場合もあります。
このように、店舗全体の状況を把握して管理をすると言うと重たく感じるかもしれませんが、全てを一人で請け負うわけではなく、スタッフとの連携や信頼関係を築き、皆で作り上げていくリーダーシップの役割を担うことが店舗管理者の役割と言えるでしょう。
とても責任のある店舗管理者の仕事ですが、どのようなメリット、やりがいがあるのでしょうか。
店舗管理者としての大きなメリットは、企業によっても差はありますが、手当の付与や給料の面での安定が望めます。また、努力を重ねていけば、店舗管理者にとどまらず、エリアマネージャーなどへのキャリアアップの可能性もあり、更なる給料、年収の安定を望むこともできるでしょう。
そして、店長として部下を指導しながらマネジメント経験を重ねることで、仕事に対しても、また、仕事以外の点でも大きな自己成長へとつながります。地域のお客様に喜びや感謝の声がいただける、愛される店舗作りが実現した時の喜びは、何にも代えがたいやりがいとなります。
このように、やりがいやメリットの多い店舗管理者の仕事ですが、店舗管理者を目指す転職を希望される場合は、勤務する店舗によって雰囲気も違えば業務内容も違ってきたり、最初から店長として配属ではなく一定期間の勤務後に店長になるケースがあったりと様々ですので、募集の内容をしっかり確認することが大切です。キャリアアップを目指す転職であれば、求人や募集の背景や店舗事情などを詳しく知っている人材紹介会社に相談するのも得策です。
ご自身にあった店舗で生き生きと働けるよう、是非、キャリアプランをご相談ください。
01 履歴書の書き方
履歴書は、自分のこれまでの活動や志望動機を一番初めに伝える大切なもの。
採用担当にしっかり魅力をPRできる履歴書の書き方を伝授します。
02 職務経歴書の書き方
なにを経験してきて、これから何をしたいか、何ができるのかを伝えるのが職務経歴書です。
書かないなんてもったいない。面接以上にアピールできるツールとして取り組みましょう。
03 面接のポイント
皆さん「面接」と聞くと緊張する方がほとんどです。だからこそ…練習しましょう。
面接本番前に一度でもその緊張感を経験すれば自信をもって挑めます。
04 転職コラム
登録販売者のことをもっと詳しく知りたい、スキルアップしたい、働き方を変えてみたい。そんな皆様へ、登録販売者のお仕事に関する情報から転職ノウハウまで、役立つ情報をお届けします。