ドラッグストアは、私たちの日常生活において重要な役割を果たしています。様々な健康と美容に関連する商品を提供し、お客様のニーズに応える場所として、試行と改善を繰り返しながら市場においてのドラッグストアとしての立ち位置を確立しています。 その中で、登録販売者はお客様と直に接しますので、洞察力を活かしてお客様のニーズを把握し、購買力を高めるような売り場作りは欠かせません。今回は、具体例などを交え、【登録販売者に役立つドラッグストアの効果的な売り場作り】のアイデアをいくつかご提案いたします。
特定のテーマに基づいた商品の陳列は、お客様の興味を引きやすくします。例えば、季節ごとのテーマや特定の健康問題に焦点をあてたコーナー、肌悩みや特定の成分に焦点をあてた化粧品コーナーを作ることで、関心を集めることができます。また、関連商品を近くに置いたり、セット販売やおまけをつけたりすることも購買意欲を高めます。
【具体例】
1、「季節」によるテーマ分け:
(夏)虫刺され商品のセット販売+虫除け、制汗商品など近くに配置
(冬)カイロのセット販売+温活商品を近くに配置
2、「化粧品」でのテーマ分け:
・肌荒れ、ハリ、美白など、肌悩み別に陳列
・肌のタイプ(敏感肌、脂性肌など)に特化して陳列
・特定のビタミンを推した商品をビタミン別に陳列
・環境に配慮することを意識した商品をまとめて陳列
・ヴィーガン向け化粧品コーナー
商品の陳列方法に工夫を加えることで、お客様が手に取りやすいようにしましょう。例えば、セール品や特価品を店舗の入り口などのお客様が最も通りやすい場所に配置することで、目に留まりやすくなります。また、お客様がドラックストア内をどのように巡回することが多いのかを把握し、陳列順序、商品の向き、商品の高さや配置のバランスなどを考慮して、陳列棚を効果的に活用することも重要です。
ドラッグストアの入り口は最も目に留まりやすい場所の1つですが、それと同じくらい重要な場所がレジ横です。レジ横やレジに並んでいる時に取れるような商品もかなり目に触れやすいので、さっと取れるような商品、推し商品などはレジ周りを活用すると良いでしょう。この場合、商品の高さも重要ですので、飲料などであれば一気に数箱発注し、顧客の目線より少し下まで積み上げ、レジに並んでいる際に手に取れる特設棚を作ることも有効です
視覚的に魅力的なPOP広告を活用することで、お客様の注意を引くことができます。特価品や新商品の情報をわかりやすく伝えるために、効果的なPOP広告の配置を考えることが重要です。また、商品の特徴やメリット、使い方などを簡潔に伝えることで、お客様の購買に対する意思決定をサポートします。
POP広告は見てもらわなければ意味がありませんので、基本的にはドラッグストア内の順路を考慮し、POP広告を配置しましょう。また、色合いも重要で、季節を意識した色合いを取り入れます。新商品をお客様にアピールしたい場合などは、「商品が目立つ色合い」や「商品にマッチした色合い」の商品売り場を作り、そこにPOP広告を配置するとより効果的です。
特価品については、値札の色やサイズを通常の値札と変え、特にアピールしたい商品にはさらにPOP広告を活用すると良いでしょう。
商品の試供品を提供するサンプリング活動は、お客様に新商品や気になる商品を実体験していただく良い機会です。「売り場作り=商品棚作り」という意味では少し離れますが、「売り場=お店」という意味では、サンプリング活動も売り場を活性化する1つの手段です。日本ではサンプリング活動が遅れているとの声もありますが、以下の場合などはお客様にお声がけし、サンプリング活動をすると良いでしょう。
・お客様が悩んでいる商品の試供品がある
・お客様が購入した商品と同メーカーで別商品の試供品がある
・購入品から推察し、同系統の健康問題に役立てそうな試供品がある
また、登録販売者にとって商品知識をアップデートし続けることは大切ですが、様々な商品の説明や使い方の情報を提供することで、お客様の買ってみたいという気持ちを高めることができます。インフォメーションとしても商品ラベルやPOP広告は有効で、分かりやすい情報を簡潔に掲載することで注意を引くことができます。
ドラッグストアにおいて、登録販売者の役割は必要不可欠です。お客様との接点が多い分、接客を通じてお客様のニーズや動向を把握し、フィードバックを受けて改善点や要望を売り場作りに反映することも重要です。陳列方法やPOP広告、サンプリング活動やインフォメーション提供など様々なアイデアを取り入れ、魅力的な売り場を作りあげましょう。
01 履歴書の書き方
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採用担当にしっかり魅力をPRできる履歴書の書き方を伝授します。
02 職務経歴書の書き方
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書かないなんてもったいない。面接以上にアピールできるツールとして取り組みましょう。
03 面接のポイント
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面接本番前に一度でもその緊張感を経験すれば自信をもって挑めます。
04 転職コラム
登録販売者のことをもっと詳しく知りたい、スキルアップしたい、働き方を変えてみたい。そんな皆様へ、登録販売者のお仕事に関する情報から転職ノウハウまで、役立つ情報をお届けします。