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【登録販売者のマネジメント】ドラッグストアの上手なシフトの組み方

シフト管理は、店舗を円滑に運営していく上で重要な役割を果たします。シフト管理を任されている登録販売者は、毎月大変な思いをされているのではないでしょうか。パズルのようなシフト作成を少しでもスムーズに行えるよう、今回の記事では「これで解決!ドラッグストアの上手なシフトの組み方」をご紹介します。

【登録販売者のマネジメント】ドラッグストアの上手なシフトの組み方

ドラッグストアにおけるシフト管理の特性

ドラッグストアは、薬剤師の常駐が必要な「調剤薬局併設店舗型」と、薬剤師が常駐していなくてもよい「OTC店舗型」があります。OTC店舗型であっても、第一類医薬品を販売する場合(時間帯)は薬剤師の勤務が必要です。また、どちらの店舗でも、ドラッグストアは一般用医薬品(二類、三類)の販売を行いますので、登録販売者が勤務しています。このように、ドラッグストアは有資格者の勤務が必要となるため、有資格者が求められない業態のシフト管理よりも複雑となる傾向があります。

さらに、ドラッグストアは主婦(夫)や学生など、パートやバイト勤務で様々な方が働かれていますので、休みたい時期や個人の事情も様々です。例えば、主婦(夫)であれば「土日は入れない」「夕方以降の勤務は難しい」。学生であれば「実習があるので休みたい」「就職活動をするので勤務時間を減らして欲しい」などです。

シフトを作成・管理する上で、様々な要求に対応し、従業員の満足度を低下させず、有資格者の勤務を切らさないよう店舗運営を円滑に行うことは、ドラッグストアのシフト管理における特性といえるでしょう。

ドラッグストアにおけるシフトを組むポイント

幅広い人材を採用する

ドラッグストアは、様々な年齢層の方が勤務できる業種です。この利点を活かし、できるだけ年齢や個人の状況に偏りが無いように採用すると、シフトが組みやすくなります。

例えば、学生を採用する際、同じ学校や同じ部活の方を採用してしまうと、学校行事などで一度の大幅な欠員を招く可能性があります。そのようなことを避けるため、主婦(夫)やフリーター、高校生、大学生など、バックグラウンドの異なる幅広い人材の確保は、シフトを作成する上で重要です。

また、大学生の場合、理系は実習期間がある場合もありますので、先を見越したシフト管理や人材の確保を行いましょう。

店舗スタッフとの良好な関係を築く

ドラッグストアの店舗スタッフと積極的にコミュニケーションをとり、モチベーションを維持したり、関係性を良好に保つことは、急な出勤やシフト変更に対応してもらいやすくなったり、職場への定着率を上げたりすることにつながります。

定着率が上がると仕事の範囲も広がるため、よりシフトが組みやすくなります。スタッフとの関係性は、シフトを作成するにあたっても非常に重要です。

ドラッグストアのシフト作成の基本とは

基本事項:契約状況から配置する

基本的には、スタッフの契約状況から勤務日を配置していきます。それぞれ出勤を希望する曜日や時間が異なるため、雇用契約を結んだ条件を軸に大枠の出勤日を決定し、残りの細かい調整をしていきます。

面接時に出勤可能日や出勤におけるその方の強みの確認が重要となりますので、お互いの希望が一致する方、できるだけ出勤日に融通が利きそうな方を雇用できるとシフトが組み立てやすくなります。

ドラッグストアのシフト作成手順例

月間の適正人数を把握

特売日や休日、ポイント〇倍デーなど、来店数の増減を予測し、適正人数を把握します。

有資格者、担当者を優先的に配置

「調剤併設店舗型」でも「OTC店舗型」であっても、有資格者の勤務は欠かせません。ドラッグストアは基本的に登録販売者の勤務しており、登録販売者は一般スタッフが行う業務もこなすケースがほとんどになりますので、有資格者の勤務を優先的に考えた方が良いでしょう。

また、発注業務に滞りが生じてはいけませんので、担当者や発注業務を担っているスタッフの出勤バランスも優先的に考える必要があります。

スタッフの得意分野、強みを考える

スタッフの能力を考えずにシフトを組んでしまうと、現場がうまく回らなかったり、お客様対応などに問題が生じたりします。スタッフの特徴を知り、適切に配置を考えることは、スタッフのモチベーション維持や店舗運営においても重要です。

労働法規の遵守

労働基準法や企業のポリシーに基づいて、月間の労働時間の超過がないかを確認しましょう。

急なシフト変更への対応

急用や急病など、シフト変更を余儀なくされる場合があります。そんな場合に備え、シフトには余裕を持たせておくこともポイントです。

シフトに融通が利きやすい方は勤務時間をあらかじめ少なくしておき、急な出勤に対応してもらえるようにお願いしたり、来店数が見込めない日は最小限の人員でシフトを組み、スタッフの月間の出勤時間に余裕を持ったシフトにしておいたりすることで、急な出勤にも対応してもらえる体制を整えておきます。

シフト表の公開は早めに

シフト表はできるだけ早めに公開しましょう。そうすることで、スタッフは次月分の確認を早めにでき、希望と違った場合などは変更をする時間を作ることができます。シフト表を公開した際はスタッフに声かけし、周知してもらうようにしましょう。

まとめ【これで解決!ドラッグストアの上手なシフトの組み方】

基本的には契約状況から配置し、調整が必要な場合は個別に対応していきます。労働時間を考え、有資格者、発注担当者を優先的に配置していくとシフトを組みやすくなります。

シフト管理は事務作業ですが、実際に動いてもらうのは「人」です。日頃からスタッフのケアやコミュニケーションを積極的に行い、スタッフの希望や個人の現状、人柄、強みなどをしっかり把握しましょう。働きやすい、働き甲斐があると思うような職場は定着率アップにつながり、良好な関係性や定着率アップは、シフト管理をより安定化・簡易化することにつながります。

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